看護部のご案内

看護部のご案内

理念

チャレンジする気持ちを持って明るく、知恵を出し合い、そして諦めずに、
適切な看護・介護サービスを一丸となって提供し、日本一明るい看護部を目指す

フィッシュ哲学の実践

アメリカのシアトルにある魚市場で始まった職場の雰囲気をよくするための取り組みです。
寒くて暗い市場で働く人たちが、同じ働くなら明るく楽しい活気ある市場にしようとはじめたのがきっかけです。
働く人もお客さんも楽しくなる、そんな職場を目指したものです。医療関係の分野でも多く導入されており、当院でも4つの要素を浸透させていきたいと考え、取り組みはじめたところです。

Be there
相手に意識を向ける。

自分が向き合っている人や人物と
真剣に取り組む。

Play
仕事を楽しむ。

真剣に仕事をしながら、
やり方次第で楽しめる。

Make there day
相手を喜ばせる。

相手を尊重しながら
一緒に楽しめるような方法を探し出す。

Choose your attitude
態度を選ぶ。

仕事そのものは選べなくても、
どんなふうに仕事をするかは自分で選べる。

一日の流れ

  • 9:00

    申し送り

    急性期病棟は、チームに分かれて申し送りを聞きます。各チームで申し送り後にミニカンファレンスを行い、看護の方向性を統一します。その後、両チームで申し送り内容を把握し合い、一日の業務がスタートします。

  • 9:30

    検温・入浴介助・シーツ交換

    まずは検温を行い、健康状態の把握を行います。併せて、曜日ごとに決められたシーツ交換などの業務に就きます。患者様が気持ちよく療養出来るよう、みんなで力を合わせます。リーダー業務も兼任しますが、スタッフが検温などのフォローを行ってくれるので、医師への報告事項を確認したり、処方受けの準備や昼薬のセッティングなど余裕を持って行うことが出来ます。

  • 11:30

    昼食まであと少し。患者様をデイルームに誘導します。「今日のメニューは何かなぁ?」など会話しながら、少しの時間でも患者様とコミュニケーションをとり、精神状態の変調が無いか確認します。

  • 12:00

    昼食

    急性期病棟なので自立した患者様が多いですが、介助が必要な患者様の食事介助を行い、食の進まない患者様に声をかけ、少しでも食べて頂けるよう工夫します。当院の病院食はメニューも豊富で「美味しい」と患者様に好評です。

  • 12:00~13:00 or
    13:00~14:00

    2チームに分けて休憩時間をとります。ほっと一息の時間です。みんなでわいわいと楽しく、食が進みます。

  • 14:00

    昼食休憩後、時間があればチーム間でカンファレンスを行います。また、発熱されている患者様の検温や処置、同伴での散歩へ行きます。スタッフが業務をフォローしあうので、担当の患者様と関わる時間が多く持てます。入院があれば、スタッフが協力し合い処理にあたるので、慌てず落ち着いて対応できます。

  • 15:00

    医師の指示受け・お薬の処理

    昼食休憩後、時間があればチーム間でカンファレンスを行います。また、発熱されている患者様の検温や処置、同伴での散歩へ行きます。スタッフが業務をフォローしあうので、担当の患者様と関わる時間が多く持てます。入院があれば、スタッフが協力し合い処理にあたるので、慌てず落ち着いて対応できます。

  • 16:30

    準夜のスタッフが出勤。
    リーダーから申し送りを行います。

  • 17:30

    日勤の業務終了。殆ど残業は無く終業出来ます。

奨学金制度

概要

医療法人明和会では、看護学校を卒業して当院の看護師として質の高い看護を提供しようと考える看護学生を対象に奨学生制度を設けております。 現時在職している先輩方の中にもこの制度で資格を取得された看護師が多くいます。
看護師になるためには学費や生活費など高額の資金が必要であり、当院がその資金を援助することにより充実した学生生活をおくっていただくために設けた制度です。是非ご相談下さい。

対象者

看護学校に通学中、または入学予定のかた。
社会人の奨学生制度もあります。

年間教育プログラム

2022年度看護部年間教育計画

ワールドカフェ

本学会では「その人らしいケア」をテーマに、全国の施設での取りくみの発表はシンポジウムがあり、認知症の方にとっての“その人らしい”とは何であるかを考える有意義な二日間となりました。

看護部教育委員会

当院の看護部教育委員会は年間を通じて、新人・中堅・ベテランを含む看護職員に対して、ニーズの把握や、精神科医療の時代の流れに合わせた研修会を企画運営しています。
その他、看護研究も熱心に取り組み、日本精神科看護技術協会の全国学術集会にて発表をしたりしています。
臨床における基礎技術をはじめ、研究による検証など幅広く取り組むことにより、精神科スキルの高い看護師育成に取り組んでいます。

琵琶湖病院

  • 寺井 元(看護部顧問)

    私は会社員を経てから看護師になったものですから、齢のわりには臨床経験が少ないです。
    サラリーマンの時は常に利益率とか営業ノルマに追われ、楽しく仕事をした覚えがありません。しかし、看護の業界は楽しみが多いですねえ。特に精神科看護は主体的に患者さんに関わる時間が多く、その分創造的な楽しみが多いように思います。まず、ノルマがないことが助かります。そして顧客に媚びる必要がありません。サラリーマン時代はお客とは利益のための手段だと割り切っていたように思います。それに較べると、看護という仕事は労働のベクトルがすっきりしています。サービスを受ける対象が手段ではなく目的なのですから稀な業界だと思います。看護の業界しか知らない仲間達はその実感が少ないようなので、折にふれ喧伝しています。
    今、当院の看護部では「すごい会議」という手法を用いて問題を抽出し、「フィッシュ哲学」・「自分の小さな箱から脱出する方法」の考え方のエッセンスを取り入れて問題の解決をはかっています。最初は「職場風土の改善」に焦点をあてた取り組みを行いました。短く言うと「職員どうし内輪もめしている時間とエネルギーがあるのなら、その時間とエネルギーを患者さんのケアに使いましょう」という取り組みです。昨年からは精神科看護の基礎力の向上に注力しています。ユクスキュルのいう環世界から見ると、「学習は楽しむための準備である」とある哲学者が言っていました。今、気にいっているフレーズです。学ぶことでしか世界の見え方は変わらないということです。
    ということで、今、私たちは「学びあうスキルアップ研修」なる学びの時間を楽しんでいる最中です。このホームページを見ている方、よければ私たちの仲間になって頂けませんか?「近畿一楽しく働ける職場」作りに加わりませんか?お待ちしております。

  • 秋岡 美紀(看護副部長)

    私はP-3病棟の師長をしております秋岡です。
    P-3病棟とは、病院の中で唯一の開放病棟です。
    病棟は明るく、文字通り開放的な病棟となっています。窓からは琵琶湖や桜、銀杏の木が見え季節の移り変わりがよくわかります。 病棟の中は、患者さんと一緒に作った季節ごとの壁飾りであふれています。ベランダでは、毎年プランターで野菜や果物を育てています。 昨年はホームページにも載せましたがメロンが収穫できました。今年はとりあえずプチトマトを植えましたが、これからまた何かを植える予定です。 患者さんと共に作業をするのはとても楽しく、勉強になることを教えてもらったりもします。 また療養生活では少しのんびり、ゆったりした環境で病気や生活の困りごとなどを共に考えていくことを心がけています。 ブランクのあるスタッフや精神科経験のないスタッフも数多くいますが、和気あいあいとやっています。 またプランターの収穫物については、ホームページに載せますので楽しみにしていてくださいね。

  • 大橋 香寿美(看護部次長)

    私は琵琶湖病院に就職する前は一般科で10数年勤務していました。
    精神科は看護学校の実習以来経験したことがなく、私にとっては未知の世界でもあり、 不安だらけでしたが気づけば10数年という月日が経っていました。
    精神科看護は、一般科と比べて特別と考えている人が多いと思います。 私自身も働くまではそう思っていましたし、実際に精神科で働いていると言うと大概の人から「大変やね」という言葉が返ってきます。 その言葉を聞くとやはり世間的にはまだまだ精神科はマイナスイメージが強いんだなと痛感させられます。
    確かに精神科看護は教科書通りにはいかず、看護者の関わり方によって、その人の状態や治療に大きく影響することもあり、対応の難しさはあります。 患者さんが良くなるのも悪くなるのも自分自身の関わりが大きく左右されることがあるため慎重に対応しなければなりません。 そして何よりも高いコミュニケーション能力が求められます。コミュニケーションもまた教科書で学ぶより日々患者さんと関わり、実体験を通して向上していくものだと思います。
    精神科看護は毎日同じことを繰り返し根気よく関わっていく気長な看護です。 そういう部分で考えると精神科は特別だと思いますが関わりを通して患者さんに生じる何気ない変化や気づきに対し面白さややりがいを感じています。
    私は現在、精神科療養病棟に勤務しています。その前は急性期病棟でした。 最初は急性期から療養ということでギャップに戸惑いましたが、今ではそれぞれの特性の違いを楽しみながら充実した毎日を送っています。 急性期であっても療養であっても患者さんと関わることに違いがありません。「患者さんに寄り添い正面から向き合うこと」これこそが看護の原点であると思います。
    これができることが精神科看護の魅力だと思います。

  • 村田 墨子(内科療養病棟師長)

    私達の病棟は慢性かつ医療依存度の高い患者さんが多いので、長期療養にふさわしい医療が提供出来るようスタッフ一同頑張っています。
    患者定数は24名です。看護と介護サービスの充実に努め、患者様のみならず御家族様への対応にも配慮し、快適な療養生活の提供を心掛けています。
    また、スタッフが働く喜びを持ち続けられるよう、フィッシュ哲学の理念(①仕事を楽しむ ②人を喜ばせる ③相手に注意を向ける ④態度を選ぶ)を根付かせ、楽しくいきいきと働ける職場作りをおこなっているところです。
    琵琶湖病院は21年前から聴覚障害者外来を開設しており、日頃から聴覚障害がある患者さんのケアに携わっています。そのため毎週火曜日の昼休憩に手話の勉強会をしています。
    楽しく、活気ある病院で皆さんも一緒に働いてみませんか?私達は、あなたを待っています。

  • 小林 二美(D病棟師長)

    みなさんは認知症を患っておられる方が日本にどれくらいいらっしゃるかご存知でしょうか?
    2015年には262万人、2020年には292万人に達すると言われているそうです。大雑把にいって、65歳以上の人の10人に一人くらいということらしいです。 もっと、多い見方をしている研究者によると、65歳以上の15.7%、450万人としている人もいるそうです。 そして、認知症の最大の危険因子は加齢で、高齢になればなるほど認知症になる危険性は高くなり、 長寿国日本はさらに認知症の人が増えるのは必至です。
    当病棟は滋賀県で初めて開設された認知症の治療病棟で、開設から19年の歳月が流れました。 この間、多くの認知症を患う患者さんと接してきました。同時に、いろいろな人生を歩んでこられた患者さんと出会いました。 病院は患者さんの病気を治療するところ、しかし、認知症は残念ながら、完治はできません。この薬を飲んだらすぐよくなるというものでもありません。 認知症になられ、本人や家族は混乱され、本来の能力も発揮できなくなり、どれほどつらく、悔しく、悲しいことでしょう。 我々病棟で働くスタッフは、同じ人として、医療者として、相手の気持ちに寄り添い、快適な環境を提供し、今後も患者さんとの有意義な人間関係を築きつつ、 医療を提供していきたいと思います。この琵琶湖病院D病棟に入院されたのも何かのご縁でしょう。
    加齢は誰もが通る道。今、看護師として、働けることに感謝をし、元気になられる患者さんのことをともに喜び、明るいスタッフたちと笑顔で接してまいります。

  • 上島 一恵(P4病棟師長)

    P4病棟、看護師長の上島です。
    P4病棟に勤務させていただき間もなく10年経過しますが、師長となったのは今年の4月からで、まだまだ緊張の連続です。看護部長をはじめ他の師長方や他部署の方にアドバイスいただき、支えていただきながら頑張っています。
    当病棟は急性期の入院病棟であり、展開が早くそれに伴った看護師の判断能力も必要となりますが、これまでの経験を活かし新しい知識も取り入れながらチームで一丸となり患者さんに向き合い、寄り添う看護を実践していきたいと考えています。 こんな私のストレス解消法は、美味しい物をたくさん食べて、ぐっすり寝ることです。そしてまた新たな気持ちで患者さんに向き合えるよう努力しています。

    P4病棟のご紹介

    P4病棟は保護室2床、個室4床を含む満床40床の男女混合の急性期閉鎖病棟です。
    当病棟は主に入院患者さんを受け入れますが、疾患や病状は様々で、年齢層にも幅があります。密な関わりを持ち、観察を行うことで早期の段階で急性期の不安定な症状が改善できるよう日々努めています。
    看護方式は受け持ち看護制を導入していて、3ヶ月の入院期間は受け持ち看護師を中心に主治医をはじめ他のコメディカルと連携を図りながら、看護サービスを提供していきます。 また退院後の生活をサポートするため、訪問看護と密な情報共有をし、アウトリーチ事業には病棟からもスタッフが兼務していて地域で生活していけるよう援助しています。 去年の末からクリニカルパスの導入を行いました。試行錯誤しながら始めましたが、必要な時期に必要な援助や介入が漏れなく実践でき、少しずつ軌道にのりかけてきていると思われ、スタッフも一生懸命頑張っています。
    スタッフの年齢層も幅広く、今年4月から新人看護師を迎え、中堅から精神科看護の経験豊富なベテラン看護師も勤務しており、困ったことがあれば皆で相談しながら看護展開していける所が良い所だと思っています。

  • 長坂 沙悠里(認知症治療病棟)

    私は認知症治療病棟で働く4年目の看護師です。 病棟では、幅広い年齢の看護・介護スタッフや、多職種スタッフが一緒に働き、職種に関らず患者様の情報交換が、毎週行うケースカンファレンスや、 日常業務の中で活発に行われています。スタッフは笑顔で明るく“和気合々”と働いています。 また病棟で生活される患者様の笑顔・笑い声が絶えない明るい病棟でもあります。 私は病棟で患者様と関り働く内に、人にそれぞれ個性があるように、認知症にも個性があり、相手や場面が違えば、ケアの方法も一つでなく、 たくさんあることを知り認知症看護に魅力を感じました。将来は認知症認定看護師になり、認知症看護に携わりたいと思います。

  • 深尾 和広(R1病棟 師長)

    みなさま始めまして、R1病棟師長の深尾といいます。
    琵琶湖病院に勤務して早、20年になります。 看護助手からスタートし数年かけ看護師となり現在看護師歴は10年になりました。 入職時は病院建て替え前で、やや古い感じの雰囲気でした。現在は建て替えが終わり患者様にとってとても良い環境になったと思います。
    私の現在のエネルギー源は、夜勤前のジム通い、週に1回の柔道を行う事です。身体を動かして気分をすっきりさせ、患者様とのケアを充実させて頂いています。
    R1病棟には1年前に異動し今年度4月より病棟師長に任命されました。管理者経験はまだまだ未熟ですが、頼りになる先輩・同僚がいるので皆さんと一緒に頑張って行きたいと思っています。
    さて、現在、私が勤務しているR1病棟は、男女精神一般病棟で、長期慢性期の患者様・亜急性期の患者さま・ADLの低下された患者さま・内科的治療を必要とする患者さん等、病態・年齢層、ADLの程度に合わせ幅広く対応しなければならない病棟です。
    この病棟に配属し1年が経過しましたが、本当に様々な病態の患者さまが多数おられ、すごく大変な病棟だなぁというのが本音です。 ですが私より経験の多いスタッフが多数おられ、色々と助言を頂き助けられています。また、スタッフは1年目からベテランNS(十数年の経験)・一般経験者など幅広く在籍しており、色々な角度からの意見があり頼もしい限りです。 このスタッフと共に、患者さんにより良い治療環境が提供できるよう、頑張っていきたいと思います。

  • 中村 陽子(社会復帰病棟)

    職場はすごく話しやすい雰囲気です。
    何でも聞きやすい(相談しやすい)雰囲気なので、わからない事や困ったことがあればすぐに聞けて解決できるし、頼れる先輩ばかりなので心強いです!!
    患者さんから学ばせてもらう事が多く、また考えさせられる事も多いので自分にとって為にもなるし、いい経験にもなり成長できる場所だと私は思っています。
    これからも患者さんの為の働きができたら・・・と思っています。
    一期一会の中、こうやって患者さんと過ごす毎日を少しでも楽しく、大切にしていけたらいいな~と思います。
    自分の為だけじゃなくて、誰かの為に頑張るのもいいもんだな~とこの仕事をして感じることができたので、これからもこの仕事を続けていけるよう頑張っていきたいです。

認知症デイケア「いこい」

  • 志村 博美(室長)

    認知症デイケアは、全ての利用者さんに居心地のいい場所を提供できることを目指しています。 利用者さんの一番良かった、自信に満ちた時代にタイムスリップしていただきます。
    利用者さん同士で話がはずむのは、いつも昔の懐かしい思い出と、さりげない自慢話です。生き生き話されている姿は輝いています。
    認知症と言う病気になっても、気持ちは「誰の世話にもなりたくない、誰かの役に立ちたい」皆さん、そう思われているのです。 この気持ちは人間の最高の欲求です。
    昔とった杵柄と、字の得意な人は見事に書き上げ、料理の好きな人はおやつ作り、歴史や地理に詳しい人はたくさん話を聞かせてもらえます。 その時の顔は、得意そうで誇らしげです。
    場所・時間・人がわからず不安になられることは、あります。でも、心配しないで下さい~ここにいて大丈夫です!
    なぜここにいるのか?どうして、ここに来たのか?
    いつ帰れるのか?どうすれば帰れるのか?
    わからない・わからない
    でも、ここには、私のことを知っている人がいる
    私が、良く知っている場所もある
    私の知っている会話もある
    ホッとする・ホッとする
    その時、私は私でいることが出来る
    私達、デイケアの職員は利用者さん一人一人に掛ける~ホッとする魔法の会話を知っています。その人らしく一日を過ごして頂きます。忘れてならないのは、認知症高齢者の在宅介護は、多大な介護負担が生じます。家族は、ストレスや不安から、健康を損なうこともあります。家族のニーズを傾聴し、早い対応を心掛けています。

訪問看護ステーション「あゆみ」

  • 福田 純也(看護師歴13年目)

    みなさんは認知症を患っておられる方が日本にどれくらいいらっしゃるかご存知でしょうか?
    2015年には262万人、2020年には292万人に達すると言われているそうです。大雑把にいって、65歳以上の人の10人に一人くらいということらしいです。 もっと、多い見方をしている研究者によると、65歳以上の15.7%、450万人としている人もいるそうです。 そして、認知症の最大の危険因子は加齢で、高齢になればなるほど認知症になる危険性は高くなり、 長寿国日本はさらに認知症の人が増えるのは必至です。
    当病棟は滋賀県で初めて開設された認知症の治療病棟で、開設から19年の歳月が流れました。 この間、多くの認知症を患う患者さんと接してきました。同時に、いろいろな人生を歩んでこられた患者さんと出会いました。 病院は患者さんの病気を治療するところ、しかし、認知症は残念ながら、完治はできません。この薬を飲んだらすぐよくなるというものでもありません。 認知症になられ、本人や家族は混乱され、本来の能力も発揮できなくなり、どれほどつらく、悔しく、悲しいことでしょう。 我々病棟で働くスタッフは、同じ人として、医療者として、相手の気持ちに寄り添い、快適な環境を提供し、今後も患者さんとの有意義な人間関係を築きつつ、 医療を提供していきたいと思います。この琵琶湖病院D病棟に入院されたのも何かのご縁でしょう。
    加齢は誰もが通る道。今、看護師として、働けることに感謝をし、元気になられる患者さんのことをともに喜び、明るいスタッフたちと笑顔で接してまいります。

琵琶湖病院 採用サイト